wide or a macro?
予定はないが、毎年の儀式。
毎年、行こうが行かまいがメンテナンスをする。
カメラとハウジングをさわる度、思い出すことがある。
マイナーなミクロネシアのポナペ(ポンペイ)島。
ここは、世界屈指のマンタの捕食シーンが高確率で見れるところ。
ブラックマンタにも出逢える。
一週間ほど滞在したわけだが、潜る度常に
「wide or a macro?」
カメラを持って入るので、これはいつも聞くこと。
「macro」
そう、ガイドは答えた。
このショップのオーナーは日本人。態度がでかい割にはスキルが乏しい。
後に分かったことだが、相当できない奴で、もう店はとっくに無くなっている。
このオーナーも
「マクロで行ってください」と答えた。
海に入り、雰囲気的にはマクロポイントぽくない。
深いところへ行ってピグミーシーホースでも狙うのかと、思っていたが
雰囲気が変わり、辺りは薄暗くなり、プランクトンが全体を覆う。
プランクトンだらけの薄暗い向こうに大きい物体が。
マンタだ!それも5枚。
ブラックマンタもいる。
大きさは畳3畳はあろう。
5枚とも宙返りを繰り返し、プランクトンを食べている。
ものすごく近くに寄れる。
でも、手には100mmマクロ。
離れなければ入らない。
オーナーとガイドはバカか!
でもしょーがない
それを僕は
100mmマクロで迎え撃つ。
撮れるわきゃない。
苦心して撮影した
暗くボケたマンタの写真はまだ残している。
悔しかったことを思い出す。
通常は業務用の100を使い、ここぞというときは
ベルビアというリバーサルを使う。
そう、マンタを100mmマクロで狙いベルビアに写す。
こんな、世界屈指のポイントで
この装備で入ったのは、世界広しといえども
僕だけだろう。
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